本作は「blue rose cafe」の続編にあたり、その２０年後に起きた出来事を描いております。
折角の機会ですので、本編では特に触れる事がなかった設定や関係などに少し触れてみようと思います！
なお、以下は「blue rose cafe」の内容をご存知の方向けですので、ご注意くださいませ。
まだ聴いた事が無い！という方がいらっしゃいましたら、是非お聴き頂けたら嬉しいです＞＜///
下　の　バ　ナ　ー　か　ら　企　画　サ　イ　ト　飛　べ　ま　す　！　！　（宣伝）

前作をご存知の方には名字やビジュアルでピンと来た方もいらっしゃると思うのですが、
メリッサは前作に登場したスギナとセージの娘であり、同様にバジルはローズマリーとタイムの息子になります。
続編を作るは良いものの「blue rose cafe」と同時期、もしくは直後の物語を描くのは難しいという事もあり、
彼らの次の世代に物語を託す事で、ふたつの物語の繋がりを表現出来たら良いのではないかと思って今に至ります。
前作の番外編において、身籠ったスギナに「子供にはメリッサと名付ける」という台詞を言わせるつもりでいたのですが、
話の都合上その設定は白紙になってしまったので、今作でその娘が動く様を描く事が出来て嬉しくもありました。
そんな訳でメリッサが主人公として登場する事が決まった折、前作でも恋模様を描いたふたりの結末として、
どうなったのか気付いて頂けたらと思い、幼馴染という存在でバジルが誕生しました。
あまり親と子、それぞれの世代を描くような物語を書いた事が無かったので、本作で貴重な体験が出来たかな、と。
前作で恋愛的な要素が僅かでもあったのは、メインでは彼らふたりの両親それぞれだけだった様な気がしますね。
お陰で今作の物語が出来上がるきっかけになったので、ある意味助かったのかも知れません。

上記にもあります通り、スギナの子供の名前は前作で精霊王が名乗っていた「メリッサ」にする事が確定していました。
スギナは精霊王と縁がある為に、恩人でもある彼女の名を付る流れになるだろうと想定しての事です。
なのでその縁もあって、メリッサには精霊王の加護の様な物が備わっています（本編であまり生かせませんでしたが！）。
本編中でふたりが顔を合わせた時、レモンバームがメリッサに気付いた際の反応もそれ故の物だったりします。
因みにメリッサとレモンバームは同じ植物の別名だそうです。今作で精霊王の真名を決める際に調べて知りました（←）。
メリッサと言う名の妖精だか精霊だかが存在するという話を聞いた事もあり、前作で何も考えず名付けてしまいましたが、
巡り巡って別の呼び名があると知った際には驚くと共に、何かの縁を感じたりもしたものです……。

別ページに掲載しているラトナピュラの背景設定を既にご覧頂いた方はお分かりかと思いますが、
中盤あたりに書かれた「人に憧れた精霊〜」という所は前作におけるエキナセアの一件の事に当たります。
前作では一切触れられていませんが、彼が行動を起こしたきっかけがラトナピュラの一言であったと言えますね。
つまりは前作の黒幕という事になるのかも知れません。前作書いていた時は彼女の存在ありませんでしたが！（←）
結果的に言えば、実の所前作に深く関わっているのは彼女なのかも？前作書いていた時は以下略。
それを頭に入れた上で前作を聴いてみると、少し違った見方が出来る、かも？出来ない、かも。

ほとんど誰にも言ってないに等しい情報ではありますが、ローリエも前作キャラとの深い関わりを持っています。
と言いますのも、前作に登場したローレルと今作のローリエは実の兄弟関係となっていたりするのです。ハイ。
名前もローレル、ローリエと、似ているのもその為です。というか、どちらも同じ月桂樹ですね。
但し兄弟ではありますが異父兄弟になります。精霊の父を持つローリエに対し、ローレルの父は人間ですので。
軽く説明しますと、もともと人間同士の夫婦でしたが、夫と死別した後に精霊と出逢い、恋仲に発展したという流れです。
ですが本作でも触れられました通り、異種族間の婚姻という問題の結果、父である精霊は行方不明となってしまいます。
そのゴタゴタが起きた最中、ローリエとローレルは生き別れになってしまっている……という事になります。
前作でローレルが探索魔術を得意としていたのは、弟（＝ローリエ）を探す為に習得したから、という裏設定もあります。
恐らく今作でメリッサ達がローリエと出会った縁により、後に兄弟の再会は果たされたのではないでしょうか。