キャラクター詳細設定

演技や表現の参考にと、キャスト様には各担当キャラクターの情報を提供させて頂いておりました。
以下で、全キャラクター分の設定情報を一挙大公開しております!
主にドラマで描かれる時期までの、生い立ちみたいな解説文書になっています。
また、各キャラクターの名前をクリックするとラフデザイン画がご覧頂けます(別窓)。


メリッサ・ヌワラエリヤ

両親が精霊にも評判の喫茶店を経営しており、
それ故に幼い頃から精霊や魔術の存在は当たり前のものとして認識している。
自身の名は精霊の王の名を貰ったという話を母から聞かされており、
その加護を受けたのか先天的に魔力を持つ、絶対魔力保持者。
その話ゆえに、いつか王に会ってみたいと言う願望を抱いている。
自らの力について正しい知識を持つべきだと考え、魔術の概念が薄れた現在では珍しく、魔術学院に入寮。
学科、実技ともに成績は良好な優秀生徒である。何かにつけてバジルを振り回しているが、自覚はほぼ無い。
一年ほど前、町に出ていたシナモンに一目惚れされ、それ以来ほぼ毎日のように彼からの告白を受けている。
一国の王子からの求愛ゆえ、有り難い事だとは思っているが、
全く受ける気が無い為、最近では反論すら面倒になっている。
恋愛事には疎く、シナモンの直球な告白はともかくとしても、バジルの密かな思いには全く気付いていない。


バジル・ディンブラ

メリッサの親が経営する喫茶店で両親が働いている関係で、
メリッサとは産まれた時から傍に居る、ある意味家族にも似た間柄。
メリッサに対して密かに恋心を抱いている為、魔術学院に進むという彼女の後を追う形で、入寮。
魔力は持たないので魔術は使う事が出来ないが、運の良い事に精霊を見る事は出来たので、
精霊学を学ぶという名目で入寮する事が出来た。
学院では専攻ジャンルの違いによりメリッサとクラスは違うが、結果的に何かと彼女と共に行動する事が多い。
両親が共に気の強い性格をしている為か、非常に押しに弱い。
メリッサの言動に賛同しやすいのも、恋愛感情だけでなく、強引な態度に弱い事が理由である。
ライバルに相当するシナモンへの敵対意識は薄く、むしろ好意的な存在として認識している。
彼の告白をメリッサが頑として拒否し続けている事がひとつの理由。


シナモン・ダージリン

舞台となる国の王子。兄弟は無く、既に王位を継ぐ事が定められているも同然。
八年前、町で民衆と触れ合う機会があった際にフェンネルと出会い、
彼の強い希望により従者として迎える事となった。
三年前から城を抜け出して頻繁に町へ繰り出すようになったが、
民と同じ目線で過ごしてこそ本当に必要な物が分かるという、一種の自論を持っているが故である。
しかしそれを公にする事無く城を抜け出すので、周囲からは手の掛かる王子という認識をされている。
そんな従者達の反応を見るのも楽しんでいる節があり、それ故に本心を表に出す事は敢えてしていない。
但しフェンネルに対しては信頼ゆえ、本心を語る事もある。
約一年前、いつもの様に町へと出かけた際、偶然見掛けたメリッサに一目惚れし、以来猛アタックの毎日。
生来からの楽天家ゆえか、何度断られようと邪険にされようと、
少しも気にしていないハートの強さを持っている。


フェンネル・シッキム

かつては他者との関わりを断絶する様なクールなスタンスを貫いていたが、八年前に町で偶然シナモンと出逢い、
王子でありながら町民と親しく触れあう彼の人柄に惚れ込み、志願して従者になったという変わり者である。
それ以降、別人の様に温厚な性格に変わっている。
三年前、町で弱り切っていたガラナと出逢い、彼を助ける事に。
数ヶ月に渡る看護の末に彼は無事回復したが、
恩を返したいと言うガラナの思いを尊重し、共に生活する事となった。
本来魔力持ちでは無い為、魔術の行使は出来ないが、ガラナと契約を交わす事で、
彼の魔力を供給して貰っている為、簡素的な物ならば使用する事が可能である。
また、遠く離れていても意志の疎通も出来る。
精霊と契約を交わした事でその噂が瞬く間に広まり、一年前、アトワール学院の精霊学講師に抜擢された。
が、あくまでも自身は従者であると主張して、講師は副業としている。


アニス・オレンジペコー

目が覚めた時には記憶を失っており、自身の事を何も覚えていなかった。
ただ、アニス・オレンジペコーという名前だけは記憶に存在していた為、
本来の名かは不明だが便宜上その名を名乗る事にしている。
目覚めた場所は人間界の森であったが、そこは精霊も多く隠れ住んでいる場所であった為、
暫くは森で他の精霊達の手を借りて生活していた。
生活するにあたっての問題点は特に無く、他の精霊達もアニスに良くしてくれていたが、
しかし自身が何者かを知りたいという思いが次第に強まり、ある日、意を決して森を飛び出した。
辿り着いた町中で偶然にメリッサに出逢い、彼女に子細を話した事で物語が動き始める事に。
誰かを探さなくてはならない気がしているが、その思いが何なのか、
そもそも誰を探したいのか、それも自身ですら曖昧な物でしかないのが現状である。


ガラナ・カモミール

精霊界で暮らしていたが、時折人間の世界へ遊びに行っており、
三年前、森で何らかの儀式を行っている場に遭遇する。
興味本位で隠れて様子を窺っていたが儀式は失敗、膨大な魔力の奔流を目の当たりにする。
暴走にも似た魔力の流れに呑まれながらも脱出したが、
自身の魔力の大半も混乱の最中に奪われてしまい、飛ぶ事さえも精一杯の状態に陥ってしまう。
必死の思いで町に辿り着いたが、精霊の見える人間は居らず、途方に暮れていた所をフェンネルに助けられた。
手厚い看護を受け、数ヶ月の時をかけて何とか回復。
それ故にフェンネルに対して恩義を感じており、何らかの形で恩を返そうと、そのまま傍に居座る事に。
フェンネル自身は魔力を持たなかったが、契約を交わす事で自身の魔力を僅かながらも供給している。
それ故、遠く離れていても意志の疎通が可能である。


バニラ・ニルギリ

現代精霊であるが、人間と変わらぬ容姿で全ての人間に見える特徴を利用し、
現在はアトワール学院内の花屋で働いている。
かつては精霊界で暮らしていたが、人間の少女と恋に落ちてしまった。
ただでさえ人間より長命である上、彼女は身体が弱かった為、取り残されてしまう孤独感を次第に抱く様になっていく。
三年前、彼女の病状が悪化し、絶望的な状態に陥った際、
王の代理をしていたラトナピュラに相談した所、魔力を注いで精霊化させる事で救ってはどうかと発案される。
病も寿命も克服出来るその方法に魅力を感じた為、迷う事無く転化術の儀式を行うが失敗、少女の姿は消失。
激しい後悔と絶望に 打ちひしがれながらも、表面的には明るく振舞って道化に徹している事で心を隠している。
彼女が好きだった花の傍に居る事で巡り合う事は無いかと、
叶う筈の無い一片の奇跡を夢見ていたりもするロマンチストな面も。
最近出会ったローリエに、不思議な縁の様なものを感じている。


ローリエ・シレット

人間と寸分違わぬ容姿だが、人間の母と精霊の父を持つ混血。
その為、魔力値など、内面的な面においては精霊により近い存在である。
両親の婚姻を精霊の王が認める意志を下した為、一部の精霊達の反感を買って、精霊界より追放されている。
母親はローリエが三歳の頃、既に他界している。
同時期に父親の姿も消えているが、原因は明らかにされていない。
その直後、精霊の王から密かにコンタクトがあり、以降は彼女やその使いの者の手助けを元に生活をしていた。
王が二十年の間姿を消している間に青年期へと成長したが、
幼少期を支えてくれた彼女に対しての感謝の念は深く、姿が見えない間も変わらず彼女への礼を尽くしていた。
それ故に、王より密命を頼まれた際もふたつ返事で承諾。
二十年の間に起きた魔力の消費について調査をする事になる。
その際、王の力の一部を与えられた為、左目の色彩が一時的に変化中。
現在、一件に関与している疑いのあるバニラに接触して調査中である。


ラトナピュラ

王に次ぐ実力者として彼女のサポートを務めていたが、王の眠りにより代理者となる。
精霊も人間も等しく護るべきものであるという王の意志そのままに、
様々な応対を行っているがそれは表面にすぎず、内面では精霊と人間は別離すべきという考えを抱いている。
その思いは以前より彼女の胸の内に強く存在しており、
かつて人に憧れた精霊を言葉巧みに誘導し、転成術による魔力の大量消費を実行に移した前科がある。
最終的に王の力によって解決に導かれたが、その元凶が彼女にある事は王にさえも知られていない。
この一件で実際に世界の魔力が激減し、人間の精霊に対する認識が薄くなっている事実を知り、
王が不在である事を機に密かに行動を移す。
今度は人を精霊に転化させる様に仕向け、更なる魔力消費を目論むが儀式は失敗に終わってしまう。
その為、次なる方法を模索している所である。


レモンバーム

精霊の王として精霊の世を治めているが、人間への愛情も深く、精霊と同等としている。
かつてひとりの精霊が転成術を行った際、魔力の奔流によって世界の均衡が崩れた事に気付く。
その後人間として生活する彼の様子を窺っていたが、
ある日行われた魔力を補完する儀式による事故を目の当たりにし、
人間の娘と契約を結んで彼女を守る代わりに、暫くの間は力の反動で幼年化してしまっていた。
その後一連の件を落ち着かせた後、使い切った力を補充する為に二十年間眠りについていた。
目覚めた際に世界の魔力量の変化にいち早く気付き、その実態を探る為、
密かにローリエへ連絡を取り、自らの力の一部を分け与えた上で、調査を依頼した。
精霊と人間という異種族間の婚姻を認めたが為に、親を失わせる事となってしまったローリエに対しては、
罪悪感を抱くと共に、母の代わりの様な気持ちを持って接している。


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